· 

~6月の事業報告会に向けて準備中~

昨年度TOTOMOが展開してきた協働事業は、いま、6月の事業報告会に向けて準備をしています。

425NPOセンター鎌倉にて、図書館と合同のミーティングを行ないました。図書館からはこの4月に異動のあった中央図書館青木新館長が、協働事業についても知っておきたいと参加してくださいました。そのほか浅見中央館長補佐、佐藤玉縄図書館長、中野腰越図書館長が出席、TOTOMOからは9名が出席しました。実施事業ごとに作成した報告書については事前に共有し打ち合わせに臨みましたので、この日は「評価シート」の擦り合わせを中心に話し合いました。関連資料については、その後連休明けに地域のつながり課への提出を済ませました。

この事業の目的は「いつでも、誰でも、等しく利用することができる身近な図書館づくりの推進」です。この目的を念頭に、玉縄・腰越2つの地域をモデル地域として選択し、先行的に取り組みを行なってきました。

玉縄では、パネル展示やギャラリートークで見聞きした歴史と文化をより深く知り学ぶ為の連続講座や地域を巡る会を開催。チラシに玉縄クイズを掲載し答えを求めて図書館へ利用者の足が向くよう考えました。腰越では、市民の財産である広町を活用している協力団体の経験豊富なレクチャーでフィールド体験をし、図書館員が現地へ出張して「あおぞら図書館」を実施しました。体験時の写真や広町の折々の写真を図書館に展示するなど、図書館とつなぐ工夫をしてきました。各事業で行なったアンケートは回収率も良く、参加者の満足度も高い結果が出ています。図書館と市民活動団体との連携に興味を示してくださった感想もありました。

また、図書館と相談の上、貸出せるような形態の展示用パネルを作成し保存資料として残すことができました。玉縄では、企画で展示した「玉縄歴史の会」制作の写真の一部を提供して頂きパネルに作成しました。腰越では、今回のフィールドとなった広町の開発前と後の航空写真を含む10枚のパネルを作成、すでに一部を腰越図書館で展示し、かなりの反響があったそうです。

 

玉縄の郷土資料収集においては「玉縄歴史の会」から多くの貴重な資料が寄贈されました。腰越でも広町の貴重な論文など図書館司書の目で確認の上30年度を目途に収集することに至ったと聞きました。これも今回の協働で地域の団体と図書館とがより近づくことができたからこその成果でしょう。

 

プレ事業からスタートした今回の協働事業は、地域館の存在意義を明確にしたものであると改めて感じているところです。今回できなかった他の地域の充実も目指し、今後も引き続き地道に活動していきたいと話し合っています。現在、これらの内容をまとめ、報告の準備を進めています。


ご協力いただいた各地域の協力団体の方々やこの事業にご参加、また応援をしてくださった皆さまに、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。